第1回情報交換会が開催されました
開催基本情報
- 日時:令和元年9月25日(水)13:00~15:00
- 場所:京都職員福利厚生センター第2、第3会議室
- 出席:森林組合・素材生産・木材市場・製材加工・流通・工務店各事業体 17名 コーディネーター 2名、 林野庁他関係団体 5名、京都府林業振興課 3名 事務局 3名 オブザーバー 11名
次第
- 主催者挨拶
- 林野庁挨拶
- 事業概要説明
- フォーラムの設立(規約の決定と役員選出)
- 京都府の木材流通の現状と課題
- 意見交換
1.~2.主催者挨拶、林野庁挨拶
一般社団法人京都府木材組合連合会 辻󠄀井会長より開催の挨拶がありました。
続いて、林野庁木材産業課企画班 井口英道課長補佐 よりご挨拶をいただきました。
3.事業概要説明
一般財団法人日本木材総合情報センター 永井 寛 国内情報部長より、
「効率的なサプライチェーンの構築支援事業」について説明をしていただきました。
「効率的なサプライチェーンの構築支援事業」は、今年度から始まった林野庁の事業です。
素材生産業者、製材所、プレカット業者、流通業者、工務店やハウスメーカーが連携して
SCM(プライチェーンマネージメント)推進フォーラムを設置するとともに、
ICTを活用し需給情報の共有をすることで流通全体の効率化を図ることで山元に還元することを目指します。
今年度は全国で以下の7府県が選定され、
各地域の実情に合わせたサプライチェーンマネージメントを構築することを目指し活動をしています。
京都府もこの事業に手を挙げ、2019年7月から活動しています。
需給情報DBシステムの概要の説明もありました。
4.フォーラムの設立(規約の決定と役員選出)
事務局((一社)京都府木材組合連合会)からSCM事業、
京都府SCM(サプライチェーンマネージメント)推進フォーラム規約(PDF形式、76KB)等が説明されました。
続いて京都SCM推進フォーラムの会長に(一社)京都府木材組合連合会の辻井会長が、
事務局長に(一社)京都府木材組合連合会の愛甲専務理事が就くことが決まり、
京都府SCM推進フォーラムの設立が宣言されました。
5.京都府の木材流通の現状と課題
事務局より京都府内の木材流通における現状と課題について説明がありました。
京都府の現状として、
『木材の需要は豊富だが、府外産材や外国産材が多く使われている』ことが挙げられます。
京都府SCM推進フォーラムの活動を進める中で、京都府内産木材の安定供給を目指していきたいと考えています。
続いて、川下(工務店・設計者等)~川中(製材所・市場等)~川上(素材生産)それぞれで
考えられる課題が提示されました。
解決策としては当事業で作られるデータベースを活用し、
木造のコストや利点の情報発信することで京都府産木材の需要を刺激するとともに、
需要者への京都府産木材の安定供給を目指して
川上、川中から積極的に需要者へ情報発信していけばどうかとの説明がありました。
6.意見交換
続いて、事務局から示された現状と課題に対して意見交換が行われました。
川下からは
- ストックや乾燥材が間に合わない
- 現状京都府北部は府内産にこだわれない、木材調達の短縮が課題
- 品質と供給が整えば拡大できるはず
川中からは
- 原木丸太が足りないのでもっと木を出してほしい
- 素材がなかったら仕事ができないので集材をもって増やしてほしい
- 地域材利用を増やしていける体制づくりが必要
川上からは
- 京都府は個人有林が多くまとまった量での素材生産が難しい
- 山から木が出ないのは価格が安いから。高ければ自然に出てくる
- 京都府森林組合連合会でストックヤードを開設した。現状はは間伐がメインで続いてB材が多い
- 山主の立場として現状伐採に対してメリット感がない
- 素材の生産体制は限界にある
などなど、多数の意見が交わされました。
今後も川上~川下までが集った情報交換会を開催し、
連携して京都府の木材流通の課題を解決していくこととし情報交換会が閉会となりました。
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